ずる賢く、人間に悪さをして好まれないイメージが強いカラスですが、ペットとして飼育することはできるのでしょうか?
カラスを飼いたい人も少なからずいて、飼育方法を調べている方もいるようです。
賢いのでしつけをしっかりしたら、ネコやイヌ以上に良いパートナーになるのでは?と考える人もいますが、日本では基本的にペットのカラスはあまりオススメできません・・・。
ですが、環境さえ整えたら最高のペットになるのではないのかなーと僕は思います!
今回は、カラスを飼う上で気を付けるべきことについて説明します!
(2018/02/26 鳥獣保護法について修正)
野生のカラスは捕獲できるけど・・・
カラスをペットにする上で、一番手っ取り早いのが傷ついた野生のカラスやそのヒナを保護する方法ですが、あまりオススメはしません。
というのも、「鳥獣保護法」という法律で、カラスだけではなく野生の動物の保護は原則禁止されています。
ただ、狩猟期間に、猟区※で鳥の捕獲をすることは許可されています。
(※北海道は11月15日~2月15日、それ以外は10月1日~1月31日、猟区は「(都道府県) 猟区」で調べてください。)
なので、もしカラスを捕獲したい!という方は、環境省の狩猟制度の概要について読んだり、各都道府県に問い合わせから、挑んでみましょう!
・・・ですが、やはり一般人がペットとして野生のカラスは飼育するのはかなり難しいでしょう。
成鳥のカラスはペットとして飼える小鳥と比べてもかなり大きく、しつけもそう簡単にできるものではありません。
カラスなどの賢い鳥類はオリのように狭い空間に閉じ込められるのをとても嫌い、定期的に外へ放って自由に飛ばせる必要があります。
かと言って、育てやすい野生のヒナや卵を運よく見つけたとしても、近くに親鳥がいる可能性大です。
万が一親鳥のカラスに見つかってしまったら、物凄い勢いで襲われてしまうことでしょう。
となると、カラスの捕獲はあまりオススメできませんね・・・。
どうしてもカラスを飼いたい!っていう人へ
このように、カラスが室内飼いには全く向いていないということがわかったと思います。
ですが、やっぱり飼ってみたい!という人もいるんではないでしょうか?
そういった人は、野生のカラスではなく、ペットショップなどでヒナ、有精卵を買って孵化させるのがベストだと思います。
幼鳥の時から育てると、野生のカラスたちに馴染むことはできなくなって、逃げることはなくなるそうです。
ですが、フンや体臭、エサなど普通のペットより手間がかかり、長生きする動物なので一度飼ったら最後まで責任を持って育てましょう。
中途半端な飼育は周りの人や自分自身の迷惑となり、なによりカラスが一番の被害者となります。
無責任な行動だけはやめましょう。
なんだかんだでかわいいヤツ
イヌよりも賢いとされているカラスは、一度飼い主の顔を覚えると忘れることはなく、こちらから攻撃しない限り絶対に危害を加えません。
カラスを飼ったことがある人によると、懐くと飼い主に甘えたり、エサをねだって優しくクチバシでつつくそうです。
外へ出かけると一緒に飛んでついてきたり、飼育の手間には十分見合う可愛らしさを持っているのではないでしょうか?
野生のカラスの話なのですが、カラスにエサを与えていたらある日金属品やイヤリングなど光り輝く物を持ってきたそうです。
カラスは輝く物が好きで、お宝として普段は隠してしまっているそうです。 お宝をあげるということはカラスなりのお礼ということでしょうか?意外にも義理堅く、良いヤツです。
動物学で有名な方の一人に、コンラート・ローレンツという方がいます。 この人は、コクマルガラスというカラスを複数羽飼ったことがあり、その時の経験をソロモンの指環という本に残しています。
この人の本を読んでると、カラス飼ってみたくなっちゃいます。
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