皆さんはサーバルキャットとカラカルの交配種がいるって知ってましたか?
某アニメで有名になった動物ですが、一体交配させるとどんな動物になるんでしょうか?
今回はサーバルとカラカルのハイブリッド、「カラバル」について紹介します!
カラバルとは?
まずはカラバルを紹介しましょう。
カラバルはカラカルが父親、サーバルが母親となって生まれる動物です。
名前の由来は、カラカル(Caracal)+サーバル(Serval)=カラバル(Caraval)ですね。
サーバルとカラカルが親のカラバル (BigCatRescue.orgより)
たしかにサーバルともカラカルとも言い切れず、まさにハイブリッドな感じですね!
カラカル・サーバルとの共通点は?
では、カラバルとカラカル・サーバルの共通点を見ていきながら、特徴を紹介していきましょう。
・カラカルとの共通点
1.耳の房毛
カラカル(左)も、カラバル(右)も房毛が生えている。(BigCatRescue.orgより)
カラカルは耳の先端から毛がピョンっと伸びていますね。この毛を房毛(ふさげ)と言って、音を聞くのに役立てているそうです。
オオヤマネコなども持っている房毛ですが、カラバルにもほんのちょっと生えているのが見えますね。カラカルの血を引き継いでいる証拠です。
2.顔の模様
左からカラカル、サーバル、カラバル。(BigCatRescue.orgより)
カラバルの顔にはサーバルのようなまだら模様はあまり無く、どちらかというとカラカルのような顔ですね。
・サーバルとの共通点
1.毛の色・体の模様
カラバルの毛色は黄色よりのオレンジで、カラカルのような茶褐色というよりサーバルの毛色のほうが近いですね。きつね色にも近いでしょう。
非常にうっすらとまだら模様が見える。(BigCatRescue.orgより)
また、カラバルの胴体にはとてもうっすらとですが、まだら模様が見えます。
2.耳の裏の模様
サーバルの耳の裏には白い模様が入っています。
トラの耳にもあるこの模様は、虎耳状斑(こじじょうはん)と呼ばれるもので、カラバルにも同じ模様が見られます。
サーバル(左)もカラバル(右)も、耳の裏に白い模様が。(BigCatRescueより)
チラっとしか見えませんが、確かにカラバルの耳の裏には白い模様っぽいのが。
カラカルには虎耳状斑はなく、耳の裏は真っ黒です。
もうこの世に1匹もいないかも・・・?
カラバルを飼育している施設で、唯一確認できたのがアメリカのBig Cat Rescueという、主に大型のネコを保護している施設のみでした。
カラバルの画像は全部BigCatRescueのカラバルです。
この世で最後のカラバルだったかも・・・。(BigCatRescue.orgより)
2005年に、フロリダの野生動物リハビリセンターから引き取った子ですが、2017年に心臓の病気で亡くなりました。
調べる限り、他の動物園や保護施設で飼育している、といった情報は見ないので、BigCatRescueの子が最後のカラバルだったのでは・・・?と予想してます。
カラバル自体、マイナー中のマイナーな動物なので、いたとしてもカラバルだと気付かれていない可能性もありそうですね。
他の動物園・施設で見た!という方はぜひコメントを頂ければと思います!
サーバルとカラカルの子供なんだし、また作ればいいじゃん!と思うかもしれませんが、別種同士が子供を作ると、その種は病弱な個体になってしまい、早く死んでしまうことが多いです。
さらに、自然に生まれた種ではなく、人間が意図的に交配させた種でもあるので、人間のエゴでガンガン作ろう!というわけにはいかないのです・・・。
まとめ
サーバルが父親で、カラカルが母親になると「サーヴィカル」というまた別の種が生まれるそうです。
が、飼育している動物園すら確認できず、本当に実在してるかすら怪しい存在ですね・・・。
ちなみに、トラとライオンを交配させたりもしているみたいです。
それにしても、いろんな動物の組み合わせがありますね~。今度、ハイブリッドの種類についてまとめてみるのもいいかもしれません。