皆さん「キツネ」というとどんなことを思い浮かべますか?
僕を含む北海道民にとってはいろんな意味でなじみ深い動物ではないでしょうか。
北海道では野生のキツネがよく見られました。 僕が住んでいたころはキツネっていうのは、エキノコックスっていう寄生虫の宿主だし夜中でも吠えるし良い印象は持ってなかったんですよね・・・。
でも、今になってもっとキツネ見とけばよかったな~って後悔してます。
キツネって知れば知るほどとっても魅力的な動物なんです!
今回はそんなキツネの魅力についてご紹介します。
モッフモフの毛
キツネの魅力といえばなんといってもモフモフの毛です!
モフモフな毛は、寒い地域に住むキタキツネなどにとっては、寒さをしのぐ重要な特徴です。
どうです?この毛の量!めちゃくちゃ撫でてあげたくなりませんか?
宮城県の蔵王キツネ村という場所では、様々な種類のキツネが放し飼いされていて(100頭以上!)、なんと自由に触ることもできます。 筆者も今度行く予定で、本当に楽しみにしてます!
キツネと雪の関係
多くの人が、キツネが生息する場所と言えば雪原をイメージすると思います。 実際、キツネと雪ってすごく相性がいいと思うんです。
あの黄色い毛と雪の輝くような白さが神秘的な雰囲気を醸し出し、その美しさはとても絵になりますよね。
また、雪原ではキツネの不思議な特徴も現れてくるんです。
時折、キツネは首をかしげて雪に向かってダイブをします!
傍からみるとなんともマヌケな光景ですが、彼らは雪の下にいる獲物を捕らえようとしているんです。
ジャンプして一気に獲物に近づくことによって、逃げる隙を与えずに捕まえます。
この雪は見ての通りとても深く、雪の下にいる獲物を捕らえるだなんて到底ムリなように見えます。 ですが、キツネにはとても優れた聴覚、嗅覚を持っており、それを可能としています。
ここからがポイントなのですが、キツネは「磁気」を感じ取ることができ、獲物との距離を正確に測ることができるようです。
というのも、地球の磁気というのはある一定の方向を向いていて、その磁気と獲物が発する音の向きを合わせることで、獲物の位置を正確に特定できるそうです。
実際、チェコの研究ではキツネが北東か南西方向にダイブした時、他の方向へダイブした時よりも獲物の捕獲率が50%程度上がったという結果を残しています。
つまり、キツネはいわゆる「第六感」を持っていることになります。なんだかかっこいいですね! ダイブする前の首をかしげる動作も、獲物との距離を測っている動作なのでは、と言われているそうです。
他にも磁気を感じる動物はいるのですが、その能力を狩りに利用するのはキツネだけと言われています。
なんで人を化かすと言われてるか?
キツネはタヌキと並んで「人を化かす動物」と言われてます。 ではなんで人を化かすと言われるようになったのかというと、諸説あるのですが、そのうちの一つにキツネの賢い狩りの手法があります。
水上を泳ぐカモを狙う時、水草などを頭の上に乗せてカモフラージュします。他にも、獲物から少し離れたところでわざとゴロンと横になり、油断して近づいた獲物を捕らえるという狩りの仕方をします。
この油断させる狩りをチャーミング(誘惑、魅惑)と言い、まさに獲物を化かしています。
イメージ図。チャーミングの画像見つかりませんでした・・・。
また、神秘的な姿や、その賢さから、日本や中国では妖狐という名で、人に幸福を与える神獣や、害を与える妖怪として伝承に登場していたそうです。
まとめ
かわいくもずる賢いキツネの魅力、伝わったでしょうか?
キツネはネコ科の動物と並んで僕が最も大好きな動物の一つです。 少しでもこの記事を読んでキツネ好きが増えたらうれしいなーって思います。
また、キツネにはいろんな種類が存在するので、ぜひ調べてみてください!