動物園や水族館のド定番動物、ペンギン。
ヨチヨチ歩きが可愛く、見ているととても癒されますよね!
そんなペンギンを、もしも家で飼えたら・・・、なんて思うことはないですか?
いやいやそんな、飼えるわけないでしょ・・・と思いがちですが、調べてみると意外にも飼えそうなことがわかりました!
暖かいところが好きなペンギンもいる
南極とか、寒い所に住んでいるイメージが強いペンギンですが、一部のペンギンはちがうんです。
フンボルトペンギンは南アメリカ、コガタペンギンはオーストラリア南部などの、暖かい温帯気候で過ごしています。
ケープペンギンに至っては南アフリカの沿岸を生息地としていて、そこはなんと気温が高く、湿度が低い乾燥帯で、ペンギンとは正反対のイメージの場所に住んでるんです。
南半球なので、ペンギンたちが住む地域では7月が冬、12月が夏と逆になってますが、気温だけを見ると東京よりも少し涼しいぐらいです。
降水量に至っては東京の方が多いです。
ペンギンの定番とも言えるエンペラーペンギンやキングペンギンは、一般家庭で飼うには少々厳しそうです。
フンボルトペンギンと日本は相性抜群!
フンボルトペンギンと日本の環境は相性がとても良いのか、繁殖もしやすいようです。
現在、日本で飼育されているペンギン約2,000羽のうち、なんと半分の約1,000羽はフンボルトペンギンなのです! あまりにも数を増やし過ぎるので、動物園や水族館はあえてこれ以上数を増やさないようにしてます。
実はフンボルトペンギンはワシントン条約附属書Ⅰに分類されていて、絶滅危惧種にも指定されているほど世界的にも保護されている動物です。
貴重な動物のはずなのに、日本では増えすぎて繁殖を自粛しているという、ちょっと変な状況になっちゃってます。
北海道あたりで野に放すと、意外にも繁殖するかもしれませんね。 (天敵とか密漁とか、生態系の破壊の恐れとかいろいろ問題はあるけど・・・。)
実際にペンギンを飼っている人もいる
なんと、実際にペンギンを飼っている人もいるんです。
下関市で食堂を営んでいる男性は、ケープペンギンのペンタ君をペットとして飼っています。 なんともう17年の付き合いになるそうです。
16年ほど前に長崎県の水族館が閉館するとき、ペンギンを飼いたかった彼は譲ってくれと水族館に申し出ましたが、断られてしまいました。
諦めきれない男性は、市内のペットショップに取り寄せてもらい、ペンタ君を70万円で購入したそうです。
市内の動物病院ではペンタ君を診てもらうことはできないので、健康には人一倍気を使っています。 エサも毎日新鮮なアジを400g程度用意しなくてはいけないので、世話は大変そうです。
ですが、ペンタ君は男性にベッタリで、テレビ番組やネットニュースでペンタ君の可愛さを自慢げに話していました。
動物園や水族館でしか見れないペンギンを飼えるなんて、とてもうらやましいです・・・。
で、結局ペンギンって飼えるの?
実際に日本でも飼ってる人はいますし、飼うことは十分に可能です。
ケープペンギンのほかにもフンボルトペンギンやコガタペンギンも飼えると思います。
が!
ペンギン自体購入できる機会はめったにないことでしょうし、エサや快適な環境作りもしなくてはならないのでネコやイヌを飼うような感覚では難しいと思います。
それに、一般の動物病院ではペンギンを診てくれることはないので、病気には特に気を使わなくてはいけません。
普通のペットと比べて、何倍もお金が必要となります。
言い換えると、お金があったらペンギンは飼えるので、余裕がある人は検討してみてはいかがでしょうか?
もちろん、エサさえあげれば良い、なんてものではないので、水族館の飼育員に聞いてみたり、本を買って勉強してからにしてくださいね。
ペンギンを飼うならオススメの本
6000円と非常に高価ですが、ペンギンの飼い方の本が出版されています。
値段に見合う内容で、「本気で」ペンギンを飼いたい人向けに書かれています。 必要な設備や装置、入手方法、エサや気を付ける病気についてなど、徹底的に解説されています。
ぜひ、ペンギンを飼うと考えている方はこの本の購入も考えてみてはいかがでしょうか?