異種交配キメラシリーズ第六弾です。
今回紹介するのはライオンとヒョウのハイブリッド、「レオポン」!
希少で数の少ないレオポンですが、過去に日本の動物園で飼育していた経歴もあるそうですよ!?
レオポンの名前の由来は?
レオポンは父親はヒョウ、母親はライオンの組み合わせで生まれる異種交配種です。
なんでヒョウとライオンでレオポン?と思った方もいるかもしれません。
ヒョウは英語でレオパルド、レオパード(leopard)と読むので、leopard + lion = leoponとなるわけですね。
もし親の性別が逆、つまり父親がライオンで、母親がヒョウだった場合はライパルド、またはライパード(lipard)となります。
レオポンはマヌケな響きなのに対して、ライパルドという名前はやけにカッコイイです!
ちなみに、この異種交配種の命名の方法にはちゃんとルールがあって、父親の名前の前半部分と、母親の名前の後半部分を繋いで名前を決めるそうです。
例えばライガーだったら、ライオンが父親でトラ(タイガー)が母親なのでちゃんとルールに沿って命名されていますね!
レオポンの歴史について
レオポンが初めて人工的に誕生したのが1910年のこと。意外と最近ですね。
インドの動物園で2匹のレオポンが誕生しましたが、そのうちの1匹は2ヵ月半ととても短い命でした。
その後、日本やドイツ、イタリアが続いてレオポンの出産に成功しています。
レオポンのルーツは100年ほど前。
ですが、ライオンとヒョウを1つの檻に閉じ込め薬を使って交尾させるという、あまりにも酷い方法でレオポンを作っていました。
この方法が問題視され、今ではレオポンの出産は自粛されている傾向にあります。
いくら科学の発展のためとはいえ、動物の命を弄ぶようなことをしてはいけないですよね・・・・。
レオポンの特徴は?
猛獣の中の猛獣、ライオンとヒョウの子供であるレオポンの特徴はどうなっているのでしょうか?
レオポンとライオン、ヒョウを比較しながら紹介していきましょう!
ライオンとの共通点
1.顔やたてがみはライオン譲り
模様こそはヒョウに似ていますが、レオポンの顔はライオンに似ています。
左からレオポン、ライオン、ヒョウ
ヒョウの方がネコっぽい顔つきをしていますね。
そして何よりもわかりやすいのがレオポンのオスが持つたてがみ!
このたてがみこそライオンの子供である証拠ですね!
2.しっぽの先には毛が生えてる
ネコ科の中でもライオンは珍しく、しっぽの先に毛が生えています。そして、それはレオポンにも受け継がれています。
上がレオポン、下がライオン。
しっぽの模様自体はヒョウにそっくりですが、尾先だけはライオン。地味な部分ではありますが、まさにキメラ!って感じがしますね。
ヒョウとの共通点
1.身体の模様
言うまでもなく、レオポンの身体の模様はヒョウの模様と全く同じですね!
左からレオポン、ヒョウ。
少し違うのが、ヒョウの模様の色が黒なのに対して、レオポンの色は茶色になっています。
ヒョウとライオンの身体の模様がまざり、ヒョウ柄少し薄くなったと思われます。
実は日本にもレオポンはいた!
先ほど何気なく書いていましたが、出産が自粛される前は日本でもレオポンが飼育されていたのです!
兵庫県にあった阪神パークという遊園地にて、繁殖されていました。
そしてなんと驚くべきことに、日本のレオポンが世界一完成度が高かったとか・・・!
レオポンのような異種交配種は体が弱く、生まれて数年で死んでしまうことも多いです。
しかし、日本で飼育されたレオポンは最長で20歳まで生きたそうです!人間の年齢に換算すると、100歳以上になるとか!すごく長生きしています!
日本で飼育されたレオポンたちは剥製となって保存されている。
レオポンというマイナーな分野ではありますが、まさか世界一を取っているとは・・・!同じ日本に住む者として、なんだか嬉しいですね!
日本でもレオポンが見れる!
日本で飼育されていたレオポンたちも、2018年現在ではみんな死んでしまっています。
出産が自粛されているので、日本はおろか世界でもレオポンを目にすることは叶わないでしょう・・・。
レオポンの剥製。
ですが、日本のレオポンたちが死んでしまった後、彼らは剥製になって博物館などに保存されています。
国立科学博物館(東京都台東区)、天王寺動物園(大阪市天王寺区)、そして兵庫県西宮市の市営リゾート、リゾ鳴尾浜に計5体保管されています。
公開展示されているのは西宮市のリゾ鳴尾浜だけですが、そこにはあの20歳まで生きたレオポン、「ジェニー」の剥製があります!
世にも珍しい動物なので、機械があったら西宮市へ訪れてみてはいかがでしょうか?