ネコ科のしっぽの役割って何?

ネコ科動物の特徴と言えば「しっぽ」が挙がりますよね。

ネコ好きの方もやはりしっぽが一番ネコで大好きな部分という人が多くいるようです。

かくいう僕もしっぽ好きです。飼い猫がかまってくれない時は、しっぽを触ったりいじったりしてます(やりすぎると不機嫌になっちゃうので、控えめですが)。

 

でも、しっぽの役割って一体なんでしょう? 今回はネコ科動物の「しっぽ」の役割について紹介します。

しっぽの動きは感情を表してる

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ネコは体の様々な部分で感情を表現しますが、その中でもわかりやすいのがしっぽです。

しっぽの動きを知っておくと、ネコの喜怒哀楽がわかりやすくなるので、ぜひ覚えておきましょう!

垂直に立てている→嬉しい、甘えている

しっぽを垂直に立てているときは、うれしい時や甘えている証拠です。 このとき、ネコと遊んだり撫でたりしてあげると喜びますよ!

山なりに曲げて、毛を逆立てる→怒り、警戒

喧嘩やびっくりした時、ネコはしっぽを山なりにして逆立てます。 このとき、ネコは警戒や威嚇をしています。精神的に不安定な状態なので、そっとしておきましょう。

ゆっくりしっぽを振る→リラックス、安心

座ったり横になって、しっぽをゆっくり振っているときはリラックスしている証拠です。 きっと、居心地が良いんでしょうね。

激しくしっぽを振る→イライラ

床に打ち付ける様にしっぽを激しく振っていると、ネコはイライラしています。 イヌは気分が良いとしっぽを振りますが、ネコは全く逆なので注意。

しっぽをダランと下げている

飼い主に怒られて落ち込んだり、気分がすぐれない時は、歩いていてもしっぽをダランと下げています。 病気である可能性もあるので、しっぽが下がっていたらちょっと注意しましょう。

 

他にもネコの感情を表す動きはたくさんあります。 ぜひ、こちらのサイトを見てください。 →シッポでわかる猫の気持ち(ささねっと様) 長年ネコを飼っていた僕でも知らないしっぽの動きがたくさんありました。

 

バランスを保つ

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高い木の上や塀の上をひょうひょうと歩いているイメージが強いネコですが、見ていてハラハラしますよね。 ですが、低い重心としっぽのおかげで、バランスを取りやすくなっているんです。

 

1998年に、ある実験が行われました。

木の板に乗っているネコの足元を大きくずらした時のしっぽの様子を観察しました。

すると、ずらした瞬間、ずらした方向とは逆にしっぽの向きを大きく変えたそうです。

そして、しっぽがないネコはバランスを崩しやすくなった、という研究結果から、しっぽがネコのバランス保持に役立っていることがわかったという話があるそうです。 ※ソースを探したのですが、見つかりませんでした。知っている方がいたら教えて頂けると幸いです。

 

世界最速の地上生物と言われているチーターは、自分よりも小柄で小回りの利く動物を獲物とし、捕まえるためにその長いしっぽを巧みに使います。

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しっぽを使ってバランスをとるチータ

 

また、マーゲイやユキヒョウなど、木の上や険しい地帯に住むネコ科の動物は、よりバランスを取りやすい体となっており、四肢は短く、しっぽは長くなっています。 →マーゲイの記事はコチラユキヒョウの記事はコチラ

しっぽを擦りつけてマーキング

よく、飼い猫は顔や胴体、しっぽを飼い主などに擦りつけています。

ネコには臭腺という臭いを発する器官があり、それがしっぽにもあります。 臭いを擦りつけることによってマーキングし、「ここらへんは自分のナワバリだ」と他の猫にアピールしているのです。

 

暖かいマフラーとして使う

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よく、飼い猫が寝ている時は寒いと丸くなっていますよね。

このとき、しっぽをマフラーのように顔を覆い、防寒具としても役立てています。

ちなみに、ユキヒョウはしっぽをくわえたままじっとしていることがあるのですが、これも防寒具として扱っているのでは、という説があります。 →ユキヒョウの生態について

 

あとがき

意外としっぽは役割をたくさん持っているんですね! ネコにとって生命線と言っても過言ではないかもしれません。

 

※ここからは余談なので読み飛ばしちゃってください。

しっぽでバランスと取る、というと僕は「DRAGONBALL」の孫悟空を思い出すなぁ。

彼はお尻からしっぽが生えているのですが、ある理由で切れてしまいます。 しっぽでもバランスをとっていた彼は、しばらく立つこともままならずの状態になるのですが、次第に慣れていきました。

人間は進化するにつれてしっぽが不要となり、今では骨の一部としてその名残が残っているだけです。

けど、もし、人間にしっぽが生えてたら・・・って時々考えちゃいます。 器用に物をつかんで第三の手として使えたら便利だよなぁとか、一部のコスプレが捗りそうだなぁとか・・・。

人間にしっぽが再び生えるってことは絶対にないでしょうけど、近いうち筋電義手みたいな感じで筋電尻尾が開発されるかもしれない。 これ相当ニッチな製品ですね。需要あるのか・・・?