動物園や水族館の人気モノと言えば、ペンギン。
色んな種類がいるペンギンですが、素人目で見ると違いがちょっと分かりづらいですよね?
今回は、日本の動物園・水族館でメジャーなペンギンたちの紹介をします。
この記事を読んで、ペンギンたちの違いや特徴を知ったら、動物園や水族館巡りがさらに楽しくなると思いますよ!
キングペンギン
ペンギンと言ったら、多くの人がこの姿を想像するのではないでしょうか?
名前の由来
見た目の特徴
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親鳥並みにでかくなるひな。でかすぎる・・・。[/caption]
過酷なキングペンギンの子育て
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ひなが群れてできる集団「クレイシ」。見える茶色の物体は全部ひな[/caption]
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抱卵嚢で卵を温める親鳥[/caption]
ジェンツーペンギン
名前の由来
見た目の特徴
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ジェンツーペンギン。ヘッドホンのような白い線が特徴的。[/caption]
泳ぐのはペンギン界で一番得意!
ペンギンの泳ぎの速度の平均は時速7km/h、秒速2m/sぐらいなのですが、ジェンツーペンギンはなんと時速35km/h、秒速10m/sぐらいにもなります。
その速さを利用して、水中から華麗にジャンプして陸地に着地する「ジャンプアップ」が得意です。
イワトビペンギン
名前の由来
見た目の特徴
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ダイナミックに広がる飾り羽が特徴的。[/caption]
母親が卵を蹴る?!
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イワトビペンギンのひな[/caption]
ケープペンギン
名前の由来
見た目の特徴
石油の流出に苦しむケープペンギン
フンボルトペンギン
東部動物公園のグレープくんが「けものフレンズ」コラボを通して人気ですね。 特別措置でフンボルトペンギンのパネルだけ残してあげてるようです。
名前の由来
フンボルトペンギンが生息する南アメリカを沿うように流れるペルー海流、別名はフンボルト海流と言い、そこから名づけられています。
また、フンボルト海流はドイツの地理学者、アレクサンダー・フォン・フンボルトが由来であり、元をたどれば彼がフンボルトペンギンの名前の由来ともいえますね。
彼は気候という概念を作り出し、気候によって動植物の分布が違うのではないか、ということを発見しています。
近代地理学の父、と言われるように、地理学の基礎を作り出した人です。
見た目の特徴
フンボルトペンギン属に共通する、黒いくちばし、足に、目の周りがピンク色に染まっています。
ケープペンギンやマゼランペンギンと違うのは、腹の黒い線が二匹よりも太いところ、そして一番の違いは口元まで大きくピンク色が広がっている点です。
フンボルトペンギン属は非常に似ているので、違いを知っておくと友達や恋人にちょっとしたうんちくとして自慢できるかも?しれませんね。
絶滅危惧種だけど数が増えすぎるペンギン
ケープペンギンと同様に、繁殖地の破壊によって絶滅危惧種に指定されているフンボルトペンギンですが、実は日本の動物園では、増えすぎるという謎の現象が起こっています。
実に、日本で飼育されている全11種類のペンギンのうち、半分はフンボルトペンギンと言われています。多すぎです。
というのも、フンボルトペンギンが生息しているチリの気候と、日本の気候がそっくりで、温かい環境が繁殖に適しているようです。
寒い場所に住んでいるイメージが強いペンギンですが、それに反してフンボルトペンギンやその仲間は温かいところが好きなんですね。
あまりにも増えすぎてしまったために、動物園などでは、これ以上数を増やさないようにフンボルトペンギンの卵を石や粘土で作った卵(擬卵)に置き換えています。
卵を取っただけだと、ペンギンたちが「卵がなくなった?!」と混乱してしまうので、それを避けるために置き換えています。
2ヵ月後ぐらいに、擬卵と本物の卵をまたすり替えさせて、「孵化」に失敗した、と彼らに勘違いさせるようにしています。
増え過ぎを防ぐためとはいえ、ちょっと可哀そうなフンボルトペンギンです。
マゼランペンギン
名前の由来
マゼランといえば、あの船で世界一周したという、フェルディナンド・マゼランを連想させます。
実は、マゼランペンギンは彼が航海中に発見したことから名づけられています。
また、彼の航海記録「最初の世界一周航海記」には、このマゼランペンギンのことが記されており、ペンギンのことが書いてある本はこれが世界初となっています。
なかなかに、偉大な名前を持ってるスゴイやつです。
見た目の特徴
マゼランペンギンもフンボルトペンギン属のペンギンなので、黒いくちばしや足、ピンクで囲まれた目を有しています。
フンボルトペンギンやケープペンギンと異なるところが、腹の黒い線が二本になっています。
上の二匹とマゼランペンギンの決定的な違いで、判別しやすい特徴だと思います。
夫婦愛の強いマゼランペンギン
ペンギンは基本、つがい(夫婦)となり、共同で子育てをする生き物です。
例えばキングペンギンは同じつがいで2回以上の繁殖はすることがあまりなく、夫や妻をとっかえひっかえする浮気者(?!)ですが、マゼランペンギンの夫婦愛は非常に深いです。
彼らの結婚生活は何年にも渡って続き、巣穴も同じ場所に作るという、思い出深いペンギンです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
同じペンギンでも姿や特徴が十匹十色というのがわかっていただけたと思います。
今度動物園や水族館に行ったときは、きっとより楽しくペンギンたちを見ることができるんじゃないでしょうか?
どの動物園にどのペンギンがいるかは、このサイトを見ることをお勧めします。
今回紹介したペンギン以外にも、あと12種類も存在します。
気になった方は、ぜひ他のペンギンも調べてみてください!






