水族館などに行くと、ラッコたちが仲良く手をつないでいる光景を目にするときがあります。
とてもかわいいです! でも、一体なんで手をつないでいるんでしょうか?
今回は、その理由について説明します!
ラッコが手をつなぐ理由とは?
ラッコは水上をプカプカ浮いていますよね?睡眠の時もずっと浮いていて、このままでは潮の流れで寝ている間にどこか遠くへ飛ばされてしまいます。
ですので、ラッコは流れていかないように、コンブなどの海藻をつかんだり体に巻き付けたりして、しっかり固定してから寝ているのです。
ですが、水族館など海藻が全くない場所では掴まれないので、代わりに仲間のラッコの手をにぎっています
・・・海だと仲間と一緒にどこかへ流されてしまうと思うのですが、まあ良しとしましょう! きっと、何かを握っていないと落ち着かないのかもしれませんね。
クジラやイルカなどの睡眠は?
同じ水生哺乳類のクジラや、イルカなどの睡眠はどうなっているのでしょうか?
彼らはもちろん泳ぎが得意で、睡眠も水中で取っています。
睡眠中に寝ていると、溺れてしまうのでは?と思うのかもしれませんが、なんと彼らは片目ずつ閉じることによって、左脳と右脳を交互に休ませています!
そのことによって、睡眠を取りつつも溺れることなく泳ぎ続くことを可能にしているのです。
エラ呼吸はできませんが、筋肉中に酸素を蓄えることができるので、一回の呼吸で長時間水中を泳ぐことができます。
それでも寝ている間、途中で呼吸が必要になりますが、クジラたちは起きることなく水上にあがることができるのです。
ラッコとクジラ、どうして違うのか?
水中で泳ぎながら睡眠を取れるクジラたちに対して、ラッコは水中で泳ぐことすらままなりません。 睡眠も常に水上で取っています。
同じ水生哺乳類であるラッコとクジラたち、どうしてこんなにも差が出たのでしょうか?
哺乳類は本来陸上生物ですが、様々な理由で一部が海に進出し、泳ぎに適した進化を経ていきます。
クジラの祖先が海に進出したのが新生代初期、つまり約6000万年前です。 それに対してラッコの祖先、カワウソは更新世、約200万年前と、クジラと比べるとかなり最近であることがわかります。
ラッコはかなり進化が遅い部類なので、水中での泳ぎや睡眠はまだまだ適してないのでしょう。
まとめ
本人たちは大マジメに流されまいとしているのでしょうが、やはりかわいいですね!
ラッコはかわいい見た目に反して、とても厳しい環境で過ごしているギャップがあるのが驚きです。
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