今日はラッコについて紹介します!
ラッコは、Sea Otter(海のカワウソ)と言われるように、以前紹介したカワウソと同種でカワウソ亜科の動物です。
ラッコの変な・かわいい特徴を紹介していきます。
ラッコの生態
ラッコ(Sea Otter)は名前の通り、カワウソと違い、水上での暮らしが大半を占めています。
体毛は人間の頭髪の10倍以上の本数(約8億本)を持つと言われており、毛の隙間に空気の層を作り、海でも浮くように浮力を生じさせたり、断熱しているそうです。
非常に寒い海域に生息するラッコは体温を保つために脂肪を消費して、蓄えるほどの余裕はありません。 つまり、断熱の役割は毛皮が代わりに行ってくれているという訳ですね!
じゃあ暖かい海へ行けばいいんじゃんと思う方もいるかもしれません。しかし、そうすると毛の隙間の空気が膨張して、抜けてしまい、沈んでしまうそうです。
毛の手入れをしないと隙間にゴミがたまるので、ラッコはこまめに毛づくろいしなくてはいけません。きれい好きと言われる所以はこれですね。
また、冷たい海の上で体温を維持するため、一日に自分の体重の四分の一ぐらい(約10kg)の量の餌を食べなくては生きていけないそうです。
カロリーで換算すると約5500kcal。成人男性のカロリーの推奨摂取量が約2000kcalですので、いかにラッコが大食漢かわかると思います。
可愛らしい見た目に反して、めちゃくちゃハードな暮らしをしてる動物ですね・・・。
ラッコの食事は?
そんな大変な生活をしてるラッコですが、餌は何を食べているのでしょうか?
二枚貝、ウニ、海藻やアワビなど、動かないものを主に餌としています。
というのも、ラッコはほかの海獣と比べて海で暮らすのが遅い動物で、泳ぐのが非常に苦手です。
カニとかならともかく、魚は全くと言っていいほど取れないし、エネルギーの無駄となってしまうからですね。
十分泳げているように見えますが、魚を獲るには不十分ということでしょうか。
ラッコの石に対するこだわり
ラッコと言えば石を使って貝を割っているイメージが強いと思います(実は霊長類を除けば道具を使う唯一の動物)。
実はラッコはこの石に非常にこだわっているのです。
ラッコが使ってる石は毎回そこら辺から調達しているわけではなく、自分だけの石を決めて持っていて、それを愛用しています。
その愛着ぶりは尋常じゃなく、ほかのラッコたちにも自慢するとまで言われています。一体どんな風に自慢してくるのでしょうか・・・。
石を無くした時は食事をとらなくなるほどへこんでしまうとか・・・。
それにしても、なかなか器用に石を使って餌を食べています。
ラッコは体内に石を収納する?
ラッコは常に自分の石を持ちながら泳いでるわけではありません。
実は、ラッコのわき腹の皮膚はポケットのようにたるんでいて、そこに石を収納します。
石以外にも、食べ物や遊び道具となるガラクタを収納しているそうです。
このくるくると回る動作がかわいい・・・
ラッコに会える動物園・水族館は?
ラッコは年々人間による乱獲や、原油流出などで絶滅の危機に瀕しましたが、その後徐々に数を増やしていっています。
それでもまだ、絶滅危惧種と指定されていて、輸入を取り締まっているため、国内で飼育している動物園・水族館は数少なくなっています。
アクアワールド茨城県大洗水族館(茨城県) 新潟市水族館マリンピア日本海(新潟県) のとじま水族館(石川県) 鳥羽水族館(三重県) 海遊館(大阪府) 神戸市立須磨海浜水族館(兵庫県) アドベンチャーワールド(和歌山県) マリンワールド海の中道(福岡県)
ラッコのかわいい画像集
ラッコの肉球には毛が覆っておらず、極力水に触れないようにこうして手を顔に置いています。