海の危険生物ランキングTOP4! 処置方法について

七月に入り、海水浴へ遊びに行く人もいるのではないでしょうか?

海で泳ぐのも楽しいですが、砂浜や海中には危険生物がたくさん存在します。 ケガをするだけではなく、時には死に至る可能性もあります。

これから紹介する危険生物や、被害にあった時の対処方法を知っておけば、事前にこれらを予防することができるので、ぜひ知っておきましょう。

※ランキングは主観による選定です。

1位:カツオノエボシ

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青くて透明のビニール袋のような見た目をしているクラゲです。

主に3月~8月に、主に本州の太平洋で発生します。

症状

強力な毒を持つ刺胞で刺された患部は炎症を起こして、痛みは長時間にわたって続きます。

また、二回目に刺されるとスズメバチなどのようにアナフィラシキーショック(アレルギー症状)を起こし、ショック死する危険性があります。

対処方法

まずは速やかに海から出て、海水で患部を洗った後、ピンセットなどの道具を使って触手を除去します。

そのあと、患部を45℃程度のお湯に浸すか、氷で冷やす方法があります。

呼吸困難、吐き気、痙攣などの症状がある場合は、直ちに病院などの医療機関に行きましょう。

!注意!

真水で洗うと、浸透圧の差で毒が体内に流れやすくなるので、必ず海水で洗いましょう。

2位:イモガイ

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イモガイ非常に強力な毒を持つことで有名です。

獲物を捕らえる時に使う毒は、人間も食らったら致命的です。

症状

刺された時は痛みはほぼなく、自覚はありません。

しかし、そのあと激痛や痺れ、腫れなどの症状が起きます。

そのあと、神経麻痺による呼吸不全が起こります。

厄介なことに、毒に対抗するための抗毒血清がないので、体内から毒が抜けるまで持ちこたえるしかありません。

対処方法

イモガイに刺されたかもしれない、と思ったときは海から上がり、毒を口や吸引器で吸出してください。 患部から心臓に近い方をタオル等で縛り、病院へ急行してください。

また、心筋や中枢神経には被害が及ばないため、人工呼吸などの適切な処置も重要となります。

 

3位:ヒョウモンダコ

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可愛らしい見た目ですが、こちらも強烈な毒を持っています。 青酸カリの900倍の毒性があると言われています。 見かけたら、噛みつかれないように離れましょう。

症状

唾液にフグと同じ「テトロドトキシン」という毒が含まれています。 噛まれると、体全体が麻痺し始めて、最終的には脳からの呼吸に関する命令が遮られて呼吸停止に陥ります。

対処方法

こちらも、現在解毒方法は見つかっていません。 しかし、イモガイと同様に症状が「神経麻痺による呼吸困難」なので、人工呼吸などの適切な処置が重要となります。

 

 

4位:ゴンズイ

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主に、夜間で群れて行動する魚です。

ナマズの仲間で、口には八本のひげを有しています。

背びれと胸びれに毒針があり、刺されたら激しい痛みに襲われます。

症状

刺されたら、患部が腫れ上がります。

上二つと比べると毒性は低いですが、患部が壊死したり、死亡例もあるので刺されたら必ず病院へ行きましょう。

対処方法

刺されたら、海から出て患部を海水で洗いましょう。

タンパク質の毒なので、ヤケドしない程度のお湯に患部をつけると症状が和らぐでしょう。

 

 まとめ

しかし、海水浴などに夢中になり、何に刺されたかわからない時もあると思います。

その時は、刺された位置を海水で洗い、患部から心臓の方をタオルなどで縛りましょう。

この時、下手に冷水やお湯でひたすのは危険と考えます。

毒の種類によっては、これらの行為が逆に症状を悪化させる原因となりかねないからです。

そして、以上の処置をした後に、病院へ急行しましょう。