七月に入り、海水浴へ遊びに行く人もいるのではないでしょうか?
海で泳ぐのも楽しいですが、砂浜や海中には危険生物がたくさん存在します。
ケガをするだけではなく、時には死に至る可能性もあります。
これから紹介する危険生物や、被害にあった時の対処方法を知っておけば、事前にこれらを予防することができるので、ぜひ知っておきましょう。
※ランキングは主観による選定です。
青くて透明のビニール袋のような見た目をしているクラゲです。
主に3月~8月に、主に本州の太平洋側で発生します。
症状
強力な毒を持つ刺胞で刺された患部は炎症を起こして、痛みは長時間にわたって続きます。
また、二回目に刺されるとスズメバチなどのようにアナフィラシキーショック(アレルギー症状)を起こし、ショック死する危険性があります。
対処方法
まずは速やかに海から出て、海水で患部を洗った後、ピンセットなどの道具を使って触手を除去します。
そのあと、患部を45℃程度のお湯に浸すか、氷で冷やす方法があります。
呼吸困難、吐き気、痙攣などの症状がある場合は、直ちに病院などの医療機関に行きましょう。
!注意!
真水で洗うと、浸透圧の差で毒が体内に流れやすくなるので、必ず海水で洗いましょう。
イモガイは非常に強力な毒を持つことで有名です。
獲物を捕らえる時に使う毒は、人間も食らったら致命的です。
症状
刺された時は痛みはほぼなく、自覚はありません。
しかし、そのあと激痛や痺れ、腫れなどの症状が起きます。
そのあと、神経麻痺による呼吸不全が起こります。
厄介なことに、毒に対抗するための抗毒血清がないので、体内から毒が抜けるまで持ちこたえるしかありません。
対処方法
イモガイに刺されたかもしれない、と思ったときは海から上がり、毒を口や吸引器で吸出してください。
患部から心臓に近い方をタオル等で縛り、病院へ急行してください。
また、心筋や中枢神経には被害が及ばないため、人工呼吸などの適切な処置も重要となります。
可愛らしい見た目ですが、こちらも強烈な毒を持っています。
青酸カリの
900倍の毒性があると言われています。
見かけたら、噛みつかれないように
離れましょう。
症状
唾液にフグと同じ「
テトロドトキシン」という毒が含まれています。
噛まれると、体全体が麻痺し始めて、最終的には脳からの呼吸に関する命令が遮られて
呼吸停止に陥ります。
対処方法
こちらも、現在解毒方法は見つかっていません。
しかし、
イモガイと同様に症状が「神経麻痺による呼吸困難」なので、
人工呼吸などの適切な処置が重要となります。
主に、夜間で群れて行動する魚です。
ナマズの仲間で、口には八本のひげを有しています。
背びれと胸びれに毒針があり、刺されたら激しい痛みに襲われます。
症状
刺されたら、患部が腫れ上がります。
上二つと比べると毒性は低いですが、患部が壊死したり、死亡例もあるので刺されたら必ず病院へ行きましょう。
対処方法
刺されたら、海から出て患部を海水で洗いましょう。
タンパク質の毒なので、ヤケドしない程度のお湯に患部をつけると症状が和らぐでしょう。