今回はケープ地方を中心に生息するリスの仲間、ケープアラゲジリス(Xerus inauris)の紹介です!
そのまっすぐ立つ姿は、リスというよりはミーアキャットを連想しますね!
一見普通の可愛らしいリスですが、よーーーく見ると何かがおかしいです。
多分、このリスを知ったきっかけはほとんどコレだと思います・・・。
ケープアラゲジリスのヤバい特徴、そしてその理由についても考えてみました!
アソコがでかすぎる!
睾丸がでかすぎます。
どや?とでも言いたげな顔
まっすぐ立つと股の間から異様な威圧感を放ちます。
というかこれ画像、ケープアラゲジリスさんは見せびらかしてないですか?気のせいでしょうか。
その大きさは、体長の20%にも達します。体長は20cm程度なので、睾丸の大きさは4cm。だいたいゴルフボールぐらいのサイズでしょうか?
ちょっと人間サイズで考えてみましょう。
体長というのは頭の先からしっぽの付け根までのことを指します。人間でいうと座高みたいな感じでしょうか?
170cmの男性の座高は約90cm、その20%なので睾丸のサイズは約18cmになります。18㎝くらいのが股からぶら下がっている状態です。男性諸君はいかに不便かは、想像に難くないですね。
一体なぜ、ケープアラゲジリスの睾丸はこうもでかいんでしょうか?
大きさの理由を考えてみる
引きずってるけど大丈夫?
1.子孫の繁栄を確かなものとするため!
睾丸がでっかいということは、その分産生される精子の量も多くなるハズ。
過酷な砂漠に生息するケープアラゲジリスにとってまず第一に優先すべきなのは、当然子孫を残すことなので、このように大きくなったのではないかと思います。
2.熱を逃がしやすくするため!
住むところが砂漠ともなると、日中の最高気温が40℃を超えることは頻繁にあります。
リスは汗をかかないので、気化熱で体温を下げることはできません。特に、精子は熱に弱いので、あまりの熱に死滅してしまっては子孫を残すことができません。
そのため、少しでも熱を逃がすために睾丸を大きくし、表面積を広げたのではないでしょうか?
いずれも、筆者の推測なので確実な情報ではありません。が、的外れな考えではないと思います。
ケープアラゲジリスのさらなる研究を待つのみですね。
暑さ対策バッチリなケープアラゲジリス
体温調整がニガテな彼らは、表面積を増やす以外にも色んな方法で体温調整をしています。その姿が可愛らしい!
気温が著しく下がる早朝は、日が当たる土に寝っ転がって体を温めています。
また、ミーアキャットよろしくまっすぐ立ち、日光浴をして温まったりもします。
まっすぐ立つ様は、まるでミーアキャット?
逆に日中は日陰などに入って寝っ転がったり、自分のフワフワなしっぽを日傘代わりにして、涼しむそうです。
日傘のしっぽで暑くても平気
時には仲間にかざすことも
まとめ
以上、アソコがでかすぎるケープアラゲジリスでした。
それにしても、まっすぐ立たないと地面に着くほど大きいのはさすがに生活しづらそうじゃないですかね?
歩くだけで石やらなにやらにぶつかって・・・。想像するだけでも痛そうです。
可愛いケープアラゲジリスの画像まとめ!
時にはミーアキャットとも共生
仲良くハイタッチ
炎天下ではしっぽを日傘代わりに
でかい
ケープアラゲジリスは群れで暮らす
巣穴から警戒中